しがないITマンのブログ

ITに関することをパラパラと書きます。

Ubuntuでもゲームがしたいっ!

SteamのProtonとかいうグレートなやつ

私用PCはUbuntuです。過去にノリでWindowsからUbuntuに換えて、やはりUnixベースは使い勝手がよくそのまま使っています。
使い勝手がいいとは言ったものの、世の中大半のPCゲームはWindows向けに発売されます。なかにはUbuntu版も開発してくれる意識高いゲームもあったりしますが、数は少ないです。流行りのPUBG、APEX Legends、Dead by Daylightなど、全てWindows版のみの発売です。
Ubuntuは気に入っているので使い続けたいのですが、無性にゲームがしたくなるときがたまにあります。親がゲームを買ってくれなくてクラスの輪に入っていけない小学生の気分です。
Ubuntuユーザーがゲームを楽しめないという問題に、Steamが取り組んでくれています。それがProtonUnix系OSWindowsゲームを動かすプログラムの開発は昔からされていましたが、ValveがそれをSteamに向けた本格的な実装としました。
最近Protonの存在を知って、私も試してみることにしました。開発側は圧倒的多数であるWindowsに向けて開発するしかなく、そうなるとユーザもWindowsを選ぶしかないこの負のスパイラルを断ち切るんや!

グラフィックボードを買い換える

とはいったものの、私のPCはそもそも最新ゲームを遊ぶスペックがありません。スペック詳細をわざわざ書きませんが、グラフィックボードはGTX750Tiです。これではProtonを使ったところでですね。
なので多少のスペックアップをすることにしました。GTX1050Tiに換えます。ローエンドじゃねーかと言われそうですが、PCがローエンドなのでバランス的にこんなもんです。画質設定を下げれば最近のゲームでも何とかなるようです。
グラフィックボードの交換は初めてします。PCの自作経験がないのでけっこうわくわくというかどきどきでした。
いざ交換してみると、トラブルがなさすぎてあっけなかったです。ドライバのインストールさえ不要でした。同じGTX系だったからでしょうが、それにしてもハードが換わったのにドライバってすごいな…とひとり感心していました。こんなシステムエンジニアで大丈夫か?

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引退するGTX750Ti

Steam Playを設定する

さて次はProtonの設定です。Steamを普通に使っていればProtonを手動インストールする必要はないようですが、Protonを動作させるためにいくつかやっておくべきシステム要件があるそうです。
まずはSteamの設定を変更します。デフォルトだとSteam Play(Protonが起動されるモード的な?)はValveが動作確認を取れたゲームのみが対象となっています。どんなゲームでもSteam Playで起動させるためにはクライアントの設定を変えましょう。
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お次にProtonのシステム要件を確認しましょう。どうやらnvidiaドライババージョンが最新である必要があるようです。ドキュメント通りにコマンドを実行していきますが、apt installのところで私は失敗しました。既にnvidiaドライバはありますから、それはそうかもしれません。aptitude installを実行したところ何も問題なくアップデートできました。
これでProtonが実行できるようになりました!

圧倒的容量不足

さあゲームするぞ!と意気込み私は鉄拳7のインストールを始めました。ちょうどセールになっていたし、昔ちょっとやっていたので。
私のPCはSSDの100GBしか容量を積んでおらず、最近のゲームは数GBとか普通らしいからな〜足りるかな〜と思っていたところ、
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嘘だろおい。Windowsよりでかくねーか?
これは追加のディスクが必要ですね…。まあ100GBじゃあ窮屈だなと前から思っていたので、いい機会です。HDDを増設することにします。
というわけでAmazonでHDDをポチったのですが、ここで閃きました。そういえば遥か昔私がまだ大学生だった頃、ファイルサーバが欲しくて買ったものの結局使わずじまいで眠らせてあるNASがありました。中開けてディスク取り出せば使えるんじゃね…?

HDDを追加する

申し訳なく思いながらもAmazonの注文はキャンセル。NASをばらしてみます。製品はこれ。当然ですが、ユーザが勝手に開けたりすれば保証の対象外です。自己責任です。
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おーいたいた。普通の3.5インチSATA接続のHDDですね。これなら問題なく使えるでしょう。
というわけで取り出したディスクをPCのドック?に接続。なんだかネジ穴の位置が合わず何度もディスクをガシガシ動かしている間にだいぶこすり、側面が傷だらけになってしまいましたが気にしない。
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OSも問題なく認識してくれました。ただファイルシステムNTFSだったので(そりゃそうか)、一度フォーマットしました。

ゲームを起動する

いよいよです。いよいよゲームができます。鉄拳7のインストールも無事終わり、Ubuntuから起動します!
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…何も問題なく起動しました。Valveが動作確認済みだとは知っていましたが、こんなにすんなりと動くものか。Valve最高やん。Steam信者になっちゃう。
というわけで普通に鉄拳7が遊べちゃいました。文字化けくらいするかなと思っていましたがそれもないですね。
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こうなると動作確認済みでないゲームも試してみたくなります。FFXIVでも試してみるかなあ。
というわけでPCPCした週末でした。